「分析哲学」を含むブログ

哲学の欺瞞性――國分功一郎『暇と退屈の倫理学』から考える nakaiinakaii 2012-05-24

國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』を読んで、「退屈の第三形式」をめぐる議論に興味を持った。國分によれば、ハイデッガーは『形而上学の根本諸概念』で「退屈」を次の通り三つの形式に分けている。(※以下、「ハイデッガーは」とあるのは「私の読んだところ國分功一郎によればハイデッガーは」の意。括弧内の頁数は『暇と退屈の倫理学』のもの。また、引用元で傍点が付されている言葉は引用中太字で示した。) 一.何かによって...

10R功利主義と分析哲学(7) kenji_matsumotokenji_matsumoto 2012-05-23

「ミルと功利主義」 講師:一ノ瀬正樹(東京大学大学院教授) ミルといえば『自由論』だけど、読んだことないし持ってすらいない。そのうち読んでみたいとは思っているが。ミルは他に『功利主義論』なる著作があるそうだが、みたことない。少なくとも岩波文庫には入ってない、と思われる。 いちおうこの科目はテキスト買ったのだが、回を追うごとについていけなくなってきた。 ミルの功利主義は「質的功利主義」というそうな。...

読書 SHADESHADE 2012-05-23

早坂優子 / 鑑賞のための西洋美術史入門 後藤羽矢子 / プアプアLIPS(2) (バンブー・コミックス) ジョン・ル・カレ / パナマの仕立屋 青山拓央 / 分析哲学講義 (ちくま新書)

10R功利主義と分析哲学(6) kenji_matsumotokenji_matsumoto 2012-05-16

「ベンサムの思想」 講師:一ノ瀬正樹(東京大学大学院教授)児玉 聡(東京大学講師) ようやくベンサムか。功利主義は日本では「利己主義」と誤解される向きが強いという。なるほど。なので功利主義という訳語を変えた方がいいという意見もあるという。なるほど。 功利主義というのは、今日では倫理学の主要な主義だとされている。いまひとつ倫理学って分からないけれど、メタ倫理学、規範倫理学、応用倫理学と分かれ、功利主...

3.11後を生きる君たちへ〜東浩紀 梅原猛に会いにいく t-forrealt-forreal 2012-05-14

...して、人間と自然を調和することを根本に据えている日本古来の思想に立ち返るべきである。以上が小沢―梅原の論点である。 これは、20世紀以前の西洋の思想に基づいた観方で、それ以降の構造主義、ポストモダン、分析哲学、科学哲学、プラグマティズム周辺の考え方をほとんど無視した恐るべき結論である。現代の西洋思想は 、人間中心主義、ヨーロッパ中心主義あるいは近代的思惟と呼ばれるものに対して、いかにそれを乗...

10R功利主義と分析哲学(5) kenji_matsumotokenji_matsumoto 2012-05-08

「ヒュームの因果批判」 講師:一ノ瀬正樹(東京大学大学院教授) ヒューム。名前は知っているがその思想には馴染みがない。 「因果批判」というタイトルではあるが、ヒュームが行ったことはどうやら「因果関係とはどういうことか」を解明した、ということらしい。 原因と結果をどうして結び付けられるのかというと、それは論理的に結びつけるわけではなくて、経験の中から習慣的に結びつけるのだという。この辺りの議論はもっ...

How Did the Production Processes of the Vienna Circle Manifesto Look Like? nuhsnuhnuhsnuh 2012-05-06

さて、さっそくですが、The Scientific Conception of the World: The Vienna Circle (1929) は、誰がどのような手順で書いたのでしょうか? 分析哲学の歴史的にいくらかでも興味を持っている方ならば、今までにこのような疑問を抱いたことがあろうかと思います。私も少し疑問に思っておりました。 例えば影響力のある次の和書では、 飯田隆 『言語哲学大...

やっぱ『GANTZ(ガンツ)』の転送メカニズムが気になるぅ〜 kajika_epskajika_eps 2012-05-06

51 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2012/05/05(土) 01:10:25.85 ID:JPCqjp/J0 やっぱGANTZの転送メカニズムが気になるぅ〜 オリジナルの肉体を原子分解して、物理的に空間移動→再構築しているのか 市販されてる3次元コピー機のように現地でコピーしているのか 岸本や玄野が2体いるところを見ると、明らかに後者臭いが・・ 52 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2012/05...

読書 SHADESHADE 2012-05-06

...サウラ,柴乃櫂人 / ベン・トー サバの味噌煮290円(集英社スーパーダッシュ文庫) Cocco / コトコノコ 吉田篤弘 / モナ・リザの背中 岡本裕一朗 / ネオ・プラグマティズムとは何か ポスト分析哲学の新展開

青山拓央「分析哲学講義」(2) jmiyazajmiyaza 2012-05-05

...部分について。 なんとか最後まで読んだが、感想はわたくしは哲学というものに縁無き衆生であるのだなあというものである。 本書では「哲学する」という言葉がかなり頻回にでてくる。「はじめに」の冒頭にすでに「分析哲学をすることは、たんに哲学をすることや、たんに正確に考えることと同じ営みの一部です」とある。「哲学する」とか「哲学をする」という言い方は日本語としてまだ熟していないだろうと思う。「数学する...

今日入手した本 jmiyazajmiyaza 2012-05-04

...思うと、わたくしがいわゆるポスとモダン思想に接した最初だった。 ポパーの本を読んでいると、自分の陣営としてラッセルやフレーゲの名前がでてくるし、敵としてヴットゲンシュタインの名があがる。そういうことで分析哲学とか論理実証主義とかはポパーを理解するうえでもおさえておかなければいけない分野なのだろうなとは思っているが、ラッセルのしている議論というのが読んでみても全然ぴんとこない。そもそも記号論理...

今日の買うん(納得編) meta_funnymeta_funny 2012-05-02

1.俺がニセコイを読んでいないはずがない(断定)。頑張れ頑張るんや。 2.時間潰し。分析哲学を哲学と思っていないそんなボクだけど、たまにはこういう本を読むのも面白い。

コミットメント/境界の微妙 zubi_gdzubi_gd 2012-05-02

...しぎなキリスト教』を読んだ際のクリスチャンの怒りとノンクリスチャンの冷笑との差異となっていると思われる。そして、その差異、コミットメントという部分そのものは、言語化が困難なのだ。 J・ウィズダムという分析哲学者のたとえ話が印象に残った。荒れ果てた庭に、しかし見事な植物も生えている。二人の人物がこの庭をつぶさに観察する。そして一人は「この庭には誰にも見られず気付かれず、ずっと庭師が来て手入れし...

宗教体験、色の見え zubi_gdzubi_gd 2012-05-01

...リカのある部族には緑色(だったと思う)を表す語彙がないので、さまざまな緑色を見せた時に、色の違いを認識できないという実験。この、言葉と色の認識の不可分性という、まざまざとした現実が、論理実証主義哲学や分析哲学を思い出させる。以前やはりNHKの『日曜美術館』で万葉の時代の宝物を紹介していた際にも、日本人は中国から色彩が伝来する以前は、赤と青と黒(青以外はうろ覚え)くらいしか色を表す言語がなかっ...

廣松哲学と現代中国 shin422shin422 2012-04-26

...ではしなかった。構造変動論に関する論文で、ポスト構造主義として一括して若干ドゥルーズなどに言及してはいたが、基本的には否定的評価におわっていた。 「鬼畜米英」が口癖であったともいう廣松は、英米系の言語分析哲学(英米の哲学者がというわけでは必ずしもない。例えば、あれほどマッハに入れ込んでいた廣松が結局言及するにまでは至らなかったヒュームを評価していないわけがないだろう!)については批判的であっ...

10R功利主義と分析哲学(4) kenji_matsumotokenji_matsumoto 2012-04-24

「ジョージ・バークリの非物質論」 講師:一ノ瀬正樹(東京大学大学院教授) ロックの後の時代。17世紀後半から18世紀にかけて生きたバークリについて。ロックに比べると、まるで馴染みがないバークリ。 相変わらず難しい。けれど、こういう哲学的な議論はなんともいえず楽しい。好きである。で、印刷教材買った。とはいえ、そうそう簡単に理解できるものではない。 第一印象としては、認識できるものしか存在しない、とい...

読んだ本 proletariatproletariat 2012-04-21

言語哲学/分析哲学にカテゴライズされる本を読んでいると、いつもいやな気持ちになる。だから、ライプニッツだとかクリプキだとかかわいらしい名前をぶつぶつと呟いて心をリラックスさせたりするのだが(わたしがウィトゲンシュタインがあまり好きでないのは――通して読んだことがあるのは『論理哲学論考』だけだが――その名前があまりに雄々しいものであるからに違いなかった)、それでもやはりいやな気持ちになるのには変わら...

岡本裕一朗『ネオ・プラグマティズムとは何か』 martbmmartbm 2012-04-19

...からあって、難しそうなことをずっと言っている学問分野だが、さて、この分野。進歩してるのかな。昔より、その主張は発展しているのだろうか。 そういった、現在の、比較的に議論の活発な、アメリカを中心とした、分析哲学やプラグマティズムの近年の動きをまとめたものが、掲題の本である。では、ローティは「アイロニー」をいかに規定したのだろうか。彼は、次の三つの条件を満たす者を、「アイロニスト」と呼んでいる。...

10R功利主義と分析哲学(3) kenji_matsumotokenji_matsumoto 2012-04-18

「ロックの所有権論」 講師:一ノ瀬正樹(東京大学大学院教授)今村健一郎(関東学院大学講師) 前回の『人間知性論』を受けて、今回は『統治論』について。 興味はあるのだが、なかなか難しいな。テキスト買うことにした。けどまだ持っていない。 政治哲学としては、抵抗権が有名。アメリカ独立宣言やフランス革命にも大きな影響を与えたという。それと、今日の基本的人権につながる発想の原点にも位置する。労働による私的な...

京はくにのまほろば・・・ shin422shin422 2012-04-16

数日間もらった休日を利用して曽祖父母の住む神戸の家を訪れたついでに京都に立ち寄り、既に散りかかっている京の桜を見に行った。何度訪れたか知れない京都だけれど、行けば行くほど京都の魅力がいや増してくる。早朝から夜半まで国内外からの観光客が絶えない京都であるが、この季節は紅葉の時季と並んで人波は尋常ではない。ただでさえ混み入った街であるので、自家用車で行くのは明らかに愚かな選択だろう。といって、私鉄や...